56 分子科学研究所の概要
2-13-1 国際交流
分子科学研究所には1ヶ月以上滞在して共同研究を実施する長期滞在者と研究会や見学・視察等で来所される短期 滞在者を合わせて,毎年100名以上の外国人研究者が訪れている。前者には文部科学省外国人研究員(客員分,教授2 名・助教授2名),文部科学省外国人研究員(C OE 分,毎年5名程度),日本学術振興会招へい外国人研究者及び特別 協力研究員(私費や委任経理金等により共同研究実施のために来訪する研究者)等がある。短期訪問者とは岡崎コン ファレンスを始めとして次項で述べる様な色々な国際共同研究事業に基づく研究会への参加者及び短時日の見学来訪 者である。
以下に今迄の来訪者の過去10年間のデータを種類別及び国別に示す(年度を越えて滞在している人は二重に数えら れている)。
表1 外国人研究者数の推移(過去10年間) 者 在 滞 期
長 短期滞在者
度 年
人 国 外 省 学 科 部 文
員 究 研
招 会 興 振 術 学 本 日
者 究 研 人 国 外 い へ
員 究 研 力 協 別
特 研究会 訪問者 合 計 3
9 16 14 46 78 29 183 4
9 15 12 47 86 17 177 5
9 16 19 23 83 30 171 6
9 18 22 20 55 65 180 7
9 17 17 20 99 19 172 8
9 18 21 11 84 33 167 9
9 16 16 16 92 53 193 0
0 13 9 12 43 23 100 1
0 16 14 10 69 68 177 2
0 15 9 13 125 110 272 計
合 160 153 218 814 447 1,792
表2 外国人研究者数の国別内訳の推移(過去10年間) 度
年 アメリカ イギリス ドイツ フランス 韓国 中国 ロシア その他 合計 3
9 39 16 16 3 26 17 24 42 183 4
9 40 16 15 5 24 20 23 34 177 5
9 34 14 17 9 17 8 9 63 171 6
9 37 10 13 13 25 14 11 57 180 7
9 41 16 7 7 12 21 15 53 172 8
9 30 17 13 10 12 12 20 53 167 9
9 53 16 20 8 15 13 15 53 193 0
0 26 8 8 7 13 10 7 21 100 1
0 45 14 20 8 23 13 8 46 177 2
0 31 8 22 10 45 40 9 107 272 計
合 376 135 151 80 212 168 141 529 1,792
2-13 国際交流と国際共同研究
分子科学研究所の概要 57
2-13-2 国際共同研究
2003年現在実施している国際共同研究事業を以下に説明する。
(1) 日韓共同研究
分子科学研究所と韓国高等科学技術院(K A IS T )の協力で,1984年以来,日韓合同シンポジウムと韓国研究者の分 子科学研究所への受け入れの二事業が行われている。
合同シンポジウムは,1984年5月に分子科学研究所において第1回シンポジウムを開催して以来,2年毎に日韓交 互で実施しており,2001年1月に分子科学研究所で開いた第9回シンポジウム「気相,凝縮相および生体系の光化学 過程: 実験と理論の協力的展開」に引き続き,第10回シンポジウム「理論化学と計算化学: 分子の構造,性質,設計」が 2003年1月12日−15日に韓国の Pohang 大学で開催され,盛況の内に終了した。次回の第11回シンポジウムは2005年
年度中に分子科学研究所で開催する予定である。
なお,1991年度から毎年3名の韓国研究者を4ヶ月ずつ招へいしており,2003度も3名の招へいを実施した。
(2) 日中共同研究
日中共同研究は,1973年以来相互の研究交流を経て,1977年の分子科学研究所と中国科学院科学研究所の間での研 究者交流で具体的に始まった。両研究所間の協議に基づき,共同研究分野として,(1)有機固体化学,(2)化学反 応動力学,(3)レーザー化学,(4)量子化学をとりあげ,合同シンポジウムと研究者交流を実施している。特に有 機固体化学では1983年に第1回の合同シンポジウム(北京)以来3年ごとに合同シンポジウムを開催してきた。19 95年10月の第5回日中シンポジウム(杭州)では日本から20名が参加し,引き続いて1998年10月22日−25日に第6
回の合同シンポジウムを岡崎コンファレンスセンターで開催した。中国からは若手研究者10名をふくむ34名が,日本 からは80名が参加し,盛況のうちに終了した。第7回は2001年11月19日−23日に広州の華南理工大学で開催され,日 本からは井口洋夫教授や白川英樹教授をふくむ26名が参加し,中国からは90名が参加した。第8回は2004年に日本側 で開催する予定である。